第29章 英語独特の会話表現

会話表現

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第29章 英語独特の会話表現:いろいろな状況別の会話表現

日本語と英語は言葉は違っていてもその言葉の背景となっている発想は共通しているはずです。その発想と結びついた英語表現を把握しておけば、似たような場面や状況に応じて臨機応変に変えていけば対応できるはずです。第28章では、英語独特の会話表現に対応するために、いろいろな状況に応じた会話表現について見ていきましょう。

29-1. 知覚・感覚

「喉が渇いた」,「おなかがすいた」とか、暑さ、寒さ、痛みなど身体的な訴えが知覚・感覚の表現です。人間の言語表現は、知覚、感覚を表わすことから始まります。英語ではI’m hungry.などの「I’m+状態」とI feel〜. および I’m feeling〜.が代表的ですが、I hear a bird sing.など感覚動詞で表わされるものもあります。

29-1-1. 空腹・満腹

I’m a bit hungry myself.(私もちょっとおなかが減っているのです)
I am full.(私はお腹いっぱいです)
Are you [Aren’t you] thirsty?(喉が渇いていますか[いませんか])

29-1-2. 気分・身体の具合

I feel better now.(もうよくなりました)
My finger still hurts.(指がまだ痛いのです)
Do you feel better today?(今日は気分がよりよいですか)
Does it hurt when I press here?(ここを押すと痛いですか)

29-1-3. 視覚・聴覚

I saw him go out.(彼が外出するのを見た)
I heard the sound of laughter.(笑い声が聞こえた)
Do you [Don’t you] see something white in that tree?(あの木に何か白いものが見えますか[ませんか])
Do you [Don’t you] hear the birds singing outside?(外で鳥が鳴いているのが聞こえますか[ませんか])

29-1-4. 表現文型(まとめ1)

1 I’m (not) + 知覚・感覚を示す形容詞(hungry, thirsty, tired, etc.)

Are [Aren’t] you + 知覚・感覚を示す形容詞 + ?
2 I (don’t) feel + 知覚・感覚を示す名詞または形容詞(pain, sleepy, etc.).

Do [Don’t] you feel + 知覚・感覚を示す名詞または形容詞 + ?

It (doesn’t) + 知覚・感覚を示す動詞(hurt, feel, taste, etc.).

Does [Deson’t] it + 知覚・感覚を示す動詞 + ?
3 I + 知覚・感覚を示す動詞(see, hear, etc.)+ 目的語 (+目的格補語)

Do [Don’t] you + 知覚・感覚を示す動詞 + 目的語(+目的格補語)+ ?

29-2. 判断・推量の表現

日本語では自分の判断・推量を示す語句「〜と思う」,「〜かもしれない,「〜に違いない」などは、ふつうは文の最後にくる。しかし、英語では、ふつう、これらの語句は文の最初に付いて、そのあとに判断・推量の内容などが続く。

29-2-1. 考えを表わす

I think [I don’t think] it will rain tomorrow.(明日は雨が降る[降らない]と思う)
Do you think the prices are high in Tokyo?(東京は物価が高いと思いますか)
What do you think of the Japanese newspapers?(日本の新聞をどう思いますか)
How do you thinkとは言わないので注意。

29-2-2. 想像・想定を表わす

I suppose [guess] you have all been rather busy.(みんなかなり忙しかったんだろうね)

29-2-3. 確信を表わす

I’m sure you’ll pass the examination.(あなたはきっと合格するよ)

29-2-4. 疑い・不安な気持ちを表わす

I’m afraid it will rain tomorrow.(明日は雨になるんじゃないかな) (← 降ってほしくないときに使う)
I wonder [doubt] if he will come tomorrow.(彼は明日来るかしら)
※ doubtの方がwonderよりも強い疑念を表わす。

ビートルズの歌詞の中では、次のようにwonderが使われています。

I Don’t Wanna Spoil The Party I wonder what went wrong
Not A Second Time I’m wondering why
Lady Madonna Wonder how you manage to make ends meet
I’m So Tired I wonder should I call you but I know what you would do
I’ve Got A Feeling Wondering how come nobody told me

29-2-5. 理解・知っていることを表わす

I know [see, understand] what you mean.(あなたの言うことはよくわかります)

29-2-6. 選択を表わす

I’d rather stay home than go to the movies.(映画に行くよりも、家にいる方がいいんです)
I prefer apples to pears.(私はなしよりりんごの方が好きだ)
Which do you like better, spring or autumn?(春と秋とどちらが好きですか)

29-2-7. 理由を尋ねる

Why is that?(なぜですか)
Why do you suppose [imagine, think] so?(どうしてそう思うんですか)

29-2-8. 相手の好みを尋ねる

How do you like living in Tokyo?(東京での生活はいかがですか)

29-2-9. 判断・推量を示す副詞と動詞

判断・推量を示す表現には、上に示したような表現のほかに、聞き手(You), または第三者(He, She, It)を主語としながらも、話者の判断・推量を示す英語らしい表現がある。推量を示す副詞(perhaps, maybe, possibly)や思考を表わす動詞・助動詞(seem, look, must, would, etc.)などを使います。

1 推量を示す副詞(perhaps, maybe, possibly)

It’s possibly about 1o miles from here to Kofu.(ここから甲府まで10マイルぐらいでしょう)

Perhaps [Maybe] he will mention it himself.(彼は自分で言うかもしれないよ)
2 推量を示す動詞(seem, look, sound)

Such things seem very important to you.(あなたにはそんなことがとても重要のようですね)

He looks (like) a good man.(彼はいい人らしい)

It sounds wonderful(素晴らしそうですね)
3 推量・判断を示すlike, likely, likelihood

He is just like a brother to me.(彼は私の弟のようなもんだ)

He is likely to come.(あの人はたぶん来るでしょう)

There is a strong likelihood of his succeeding. = He is very likely to succeed.(彼は成功しそうだ)

29-2-10. 表現文型(まとめ2)

1 I think [understand, imagine, suppose, etc.] + that節.

Do you think [suppose, mean] + that節+ ?

What do you think of [about] + (代)名詞 + ?
2 I suppose [guess] + that節.
3 I’m sure + that節.
4 I’m afraid + that節.
I doubt [wonder] + if節.
5 I know [see, understand] + that節または目的語.
6 I’d rather + 原形不定詞 + than…

I prefer + (代)名詞 + to + 名詞.

Which do you like better, 名詞 + or + 名詞 + ?
7 Why do you think [suppose, believe] + that節 + ?
8 How do you like + (代)名詞 + ?

29-3. 欲求・希望の表現

欲求・希望の表現は日本語では「」と文の終わりに来るが、英語では I want〜 のように文頭に来る。

ただし、この I want〜 という表現は、自分の欲求を直接的に出した表現で、「もしできれば、もし許されれば」と、軟らかく相手に自分の気持ちを伝えるのには I’d like to〜(I would like to〜 の口語体)を用いる。この種の表現を次に見てみましょう。

29-3-1. 「〜したいのですが」,「〜がほしいのですが」

I’d like to take a vacation.(私は休暇をとりたいんですが)
I’d like a new car.= I’d like to have a new car.(新車が欲しいんだが)
I’d like you to go with me. (あなたに一緒に行ってほしいのですが)

29-3-2. 「〜がほしい」,「〜してもらいたい」と直接的に言う

I want to take two weeks off.(2週間の休暇をとりたい)
I want a new car.(新車が欲しい)

29-3-3. 「〜を望む」,「〜したいと思う」

I hope to see you soon.(あなたにすぐに会いたい)
I wish I could give you some.(あなたにお裾分けできればいいんですけど)

29-3-4. 「〜したいですか」と尋ねる

Do you want some coffee?(コーヒを飲みますか)
Do you want to go home?(家に帰りたいの?)
Would you like to drink something cold?(何か冷たいものはいかがですか)

29-3-5. 「〜しましょうか」と相手の意志を尋ねる

Do you want me to take you home?(あなたの家まで送りましょうか)
Would you like me to recommend some books?(何か良い本を薦めましょうか)
Shall I open the window?(窓を開けましょうか)

29-3-6. 疑問詞で始まる相手の意向を尋ねる表現

What would you like to study at a university?(大学では何を勉強したいのですか)
Where do you want to go?(どこへ行きたいのか)

29-3-7. 表現文型(まとめ3)

1 I’d like + 名詞または不定詞.
2 I want [need] + 名詞または to不定詞.
3 I hope [wish] + to不定詞またはthat節.
4 Do you want + 名詞または to不定詞 + ?

Would you like + 名詞または to不定詞 + ?
5 Do you want + 人または人称代名詞 + to不定詞 + ?

Would you like + 人または人称代名詞 + to不定詞 + ?

Shall I + 動詞 + 名詞 + ?
6 疑問詞 + would you like + to不定詞 + ?

疑問詞 + do you want + to不定詞 + ?

29-4. 計画・意志の表現

「〜するつもりです」,「〜する計画です」などの計画や意志などを述べる表現は、相手の助けを期待しない、かなり自己中な表現です。計画を示すのに使われる最も一般的な表現は be going to〜ですが、be planning to〜 [be planning on 〜ing], be thinking of 〜ingなどもしばしば使われます。また、単なる計画だけでなく、実現への強い意志を表わす時には I’ll〜が使われます。

29-4-1. 計画を述べる

I’m going to (go to) the United States.(アメリカへ行くつもりなんだ)
I’m planning onn going to Europe next summer.(来年の夏にはヨーロッパへ行く計画です)
I’m thinking of being an engineer.(技術者になりたいと思っています)
Are you going to study English in college?(あなたは大学で英語を勉強するつもりですか)
Do you plan to be in this town very long?(この町に長くいる計画ですか)

29-4-2. be planningとbe thinkingの違い

I’m planning on 〜ing [to不定詞]と、I am thinking of 〜ingの違いは、前者がかなり具体的な計画である時に用いられるのに対して、後者はまだ計画がそれほど具体的ではない時に用いられることです。

29-4-3. 期待を述べる

I’m looking forward to seeing my friends for the first time in ten years.(10年ぶりに友達に会うのを楽しみにしています)

29-4-4. 意志を述べる

I’ll tell my plan to my father.(私は父に私の計画を話そう)
I intend to learn English conversation.(英会話を学ぶつもりです)
Do you intend to play tennis this afternoon?(午後はテニスをするつもりですか)

29-4-5. 意志・計画表現の違い

I intend to〜は「本気で〜するつもりである」というような時に使われ、やや固い表現です。I’llははっきりと「〜しよう」という意志のある時に使われます。plan to〜は米口語においてintend to〜とほぼ同じ意味で用いられます。

29-4-6. 意志・計画の表現の微妙なニュアンスの違い

I intend to〜は「本気で〜するつもりである」というような時に使われ、やや固い感じです。plan to〜はアメリカ口語においてintend to〜とほぼ同じ意味で使われます。I’llははっきりと「〜しよう」という意志のある時に使われます。

29-4-7. 強い意志や計画を述べる

I’ll have to study mathematics.(数学を勉強しなければならない)
I have to stay here and study.(ここにいて勉強しなければならない)

29-4-8. 相手が何を計画しているかを尋ねる

What do you plan to do after graduation?(卒業したら何をするつもりですか)
What are you going to major in?(あなたは何を専攻するつもりですか)

29-4-9. 表現文型(まとめ4)

1 I’m going + to不定詞

I’m planning + to不定詞 [on + 動名詞]

I’m thinking of + 動名詞

Are you going [planning, thinking] + to不定詞 + ?

Do you plan + to不定詞 + ?
2 I’m looking forward to + 動名詞.
3 I’ll +動詞.

I intend + to不定詞.

Do you intend + to不定詞 + ?
4 I (will) have + to不定詞
5 疑問詞 + do you plan [intend] + to不定詞 + ?

疑問詞 + are you going + to不定詞 + ?

29-5. 提案・勧誘の表現

話し手が相手に「〜しませんか」,「〜するのはどう」と勧める時に用いるのが提案・勧誘の表現です。この表現は、話し手が相手と何か一緒にしたい時に用いるので、英語ではwe, usのような、「私達」という複数形の代名詞が含まれることが多いです。

29-5-1. 「〜をしよう」と一緒に行動する時に使う提案

Let’s all sing.(みんなで歌おうよ)(→ビートルズの「Your Mother Should Know.」の歌い出しにLet’s all get up and dance to a song…という重文がある)
Let’s play baseball, shall we?(野球をやろうぜ)
※ Let’sで始まる文の最後にshall we?を付けて念を押す。
Let’s go in the other room.(他の部屋に移りましょう)
“Shall we have some orange juice?” “Yes, let’s.”(「オレンジジュースを飲みませんか」「ええ、飲みましょう」)

※ 提案・勧誘を示す英語の文頭表現のあとには、ふつうgo, talk, selectなど動作や主観的な意向を示す動詞が続きます。

29-5-2. 「〜するのはどう」と相手の意向を尋ねながらの勧誘

What about your coming to Japan?(あなたは日本に来ませんか)
“How about going to the movies?(映画を見に行かないか)

29-5-3. 強い提案や勧誘

We should select the prettiest girl in town.(町で一番かわいい女の子を選ぶべきだ)
“We’d better not remain here any longer.(私達はもうこれ以上ここに留まらない方がいいよ)
We might as well have our invitations printed.(招待状を印刷する方がいいかもしれないね)

29-5-4. 提案や勧誘の表現の違い

いずれの表現も「〜するほうがいい」という話者の気持ちを示していますが、最もおだやかな表現がWe might (as well) 〜で、We should 〜と、We7d better〜はかなり強制的な意味合いを含んだ提案・勧誘になります(18-4-4.参照)。

We’d betterを丁寧にしたのがIt would be better [best] to〜という表現です。遠回しに提案したり勧誘したりする時に使えます。

It would be best to give it to your father.(お父さんにお渡しした方がよろしいですわ)

Why don’t we have a cup of coffee somewhere?(どこかでコーヒー飲まないか)
※ Why don’t we〜?は日本語の「〜しようじゃないか」にしっくりきます。気が置けない親しい間柄に用いられる形式張っていない表現です。
I suggest we (should) discuss the budget first.(最初に予算のことを話し合いましょう)<仮定法現在>

※ I suggest [propose, insist]〜/May I make a suggestion [prpopsal] 〜?の表現は「形式ばった表現」で、会議の席上などで使われます。
Suppose you go back to bed.(さあ、もうお休みになったら)←11-4-6.参照。
Suppose we elect him chairman.(彼を議長にしたらどうだろう)

※ このsupposeは命令形で「〜したらどうか, 「〜しようではないか」の意味です。

29-5-5. 表現文型(まとめ5)

1 Let’s + 動詞の原形 (〜, shall we?)

Shall we + 動詞の原形 + ?
2 How [What] about + 名詞または動名詞 + ?
3 We should + 動詞の原形.

We’d better (not) + 動詞の原形.

We might as well + 動詞の原形.

It would be better [best] + to不定詞.

Why don’t we + 動詞の原形 + ?

I suggest [propose, insist] (that) we (should)+ 動詞.

Suppose we + 動詞.

29-6. 依頼・要求の表現

人にものを頼む場合、日本語では相手によって丁寧な表現を使ったり、砕けた言い方をしたりする。英語でも相手の身分、年齢、親密度などの違いによって、いろいろな言い方があります。

29-6-1. 一般的な依頼・要求の表現

Please shut the door.(ドアを閉めてください)
Will you show me the way to the station?(駅までの道を教えてくれませんか)
Drop me off at my hotel, will you?(ホテルで降ろしてくださいね)

※ 現代の日常会話ではpleaseをしばしば添えると、却ってよそよそしい感じを与えてしまうこともあります。

29-6-2. 丁寧な依頼・要求の表現

Would you mind giving this to him? — No, not at all.(これを彼に渡していただけませんでしょうか — ええいいですよ)
Would you tell me what to say in English?(英語でどう言ったらいいか教えてくださいませんか)
Would you be a speaker at the meeting?(その会議で何か話をしてくれませんか)
Could you tell me where the station is?(駅がどこにあるか教えてください)

29-6-3. 丁寧な表現は一種の敬語のようなもの

これらの表現は、丁寧に依頼の気持ちを示す時には誰に対しても使うことができます。一つ注意しなければならないのは、Would you mind 〜ing?の形で依頼された場合、肯定の答えが”No”になり、否定が”Yes”となることです。このように、必ずしも日本語の場合と一致しないことです。一般的には、外国語として英語を使う場合は、できるだけ丁寧な表現を用いる方が無難です。

29-6-4. 親しい人に使う依頼・要求の表現

Let him know your plans.(彼に予定を知らせてください)
Let me know the charges when I finish the telephone call.(電話が済んだら料金を知らせてください)
Can you take me to the station?(駅まで連れて行ってくれませんか)
You can fix it for me.(それを直してください)

※ You can〜, Can you〜?で依頼を示す表現はごく親しい人の間で使われます。

29-6-5. 表現文型(まとめ6)

1 Please + 動詞の原形.

Will [Won’t] you + 動詞の原形 + ?

動詞の原形, will you.
2 Would you mind + 動名詞 + ?

Would [Could] you + 動詞の原形 + ?
3 Let me [him, etc.] + 動詞の原形.

Can you + 動詞の原形 + ?

You can + 動詞の原形.

29-7. 興味・関心の表現

「興味を持つ」,「関心を持つ」,「興味・関心が薄らぐ」などを表わすには、I’m anxious about〜, I’m interested in〜などの受動態が多く用いられます。

29-7-1. 自分の気掛かりや心配な気持ちを表す

I’m worried about my future.(私の将来が気掛かりです)
I’m anxious about the results of the finals.(期末試験の結果が気掛かりです)
I’m concerned about envirinmental pollution.(環境汚染がとても気になります)

29-7-2. 自分の興味・関心を示す表現

I’m interested in all kinds of sports.(私はあらゆるスポーツに興味があります)
Sometimes I get quite absorbed in the conversation.(時には、会話にすっかり夢中になってしまいます)
I’m involved in a new writing assignment.(新しい何かを書く課題に追われて熱中しているんだよ)
I have an interest in economics.(経済問題に関心があります)
I’m fascinated by all the new discoveries in that area.(その領域のすべての新しい発見に魅せられています)
I’m fond of reading.(私は読書が好きです)

29-7-3. 相手の興味・関心について尋ねる

Are you worried about the housing situation?(住宅問題について気掛かりですか)
Are you concerned about the political situation?(政治情勢が気掛かりですか)
Do you have an interest in politics?(政治に興味がありますか)
What kind of sports are you interested in?(どんなスポーツに興味がありますか)

29-7-4. 表現文型(まとめ7)

1 I’m worried [anxious] about + 目的語.

I’m concerned about [at, for, over] + 目的語.
2 I’m interested [absorbed, involved] in + 目的語.

I have [take] an interest in + 目的語.

I’m fascinated by [with] + 目的語.

I’m fond of + 目的語.
3 Are you worried [concerned] about + 目的語 + ?

Are you interested in + 目的語 + ?

Do you have [take] an interest in + 目的語 + ?

What 〜 are you interested in?

29-8. 助言・忠告の表現

助言・忠告の表現は、大きく分けて、話し手Iを主語にするものと、話し相手Youを主語にするものに分けられます。また、日本語で「〜しなさいよ」という形が助言・忠告で使われますが、英語でも命令形をとることがあります。

29-8-1. Iを主語とする助言・忠告の表現

I advise you to read more books.(もっと本を読んだ方がいいよ)
I’d recommend you to eat light food.(軽いものをお食べなさい)
I recommend that you (should) take this room.(この部屋がよろしいでしょう)
I suggest that you (should) take a taxi.(タクシーに乗られてはどうですか)

※ I suggest〜のあとには目的語かthat節がくるが、I suggest you to 〜とは言えないので注意。
I wouldn’t do it if I were you.(もし私があたなだったらやらないだろう)

29-8-2. 助言、忠告表現の違い

adviseは知識や経験を持っている話し手が、相手の行動や考え方について忠告したり、助言したりする時に用います。adviseは意味の範囲が広く、recommendと同じ勧めるという意味で用いられることもあります。suggestはどちらかというと提案の形で相手に示唆する表現です。I would (not) 〜, if I were you.の仮定法の表現も控え目に勧める表現です。

29-8-3. 命令形またはyouを主語とする忠告・助言

Just follow his advice.(彼の忠告に従いなさい)
Don’t just idle away your time.(時間を無駄にするんじゃないよ)
Try to get a job you think you are really interested in.(本当に自分が興味を持っている仕事に就くようにしなさい)
You should decide what kind of work you want to do.(どんな仕事をしたいのか決めるべきです)
You’d better think carefully before you come to a decision.(決める前によく考えるんですよ)

※ Just〜, Don’t just 〜, 命令形(Try to 〜)で、親しい相手や、家族のものへの助言・忠告を表わします。相手に強く忠告したり勧めたりする時には、You should〜, You’d better〜の形が使われます。You’d better〜はいささか強すぎる傾向があるので、Maybe you’d better〜という言い方の方が無難です。

29-8-4. 表現文型(まとめ8)

1 I (would) recommend + 人 + to不定詞.

I (would) recommend + 目的語またはthat節.

I suggest + that節.

I would (not) + 動詞の原形 + if I were you.
2 (Just +) 命令形.

Don’t + (just +) 命令形

You should (not) + 動詞の原形.

You’d better (not) + 動詞の原形.

29-9. 命令・禁止の表現

「〜しなさい」,「〜しろよ」,「〜すべきだ」,「〜してはいけない」など、命令・禁止を表わす表現は、英語では大きく2つの形に分類できます。1つは命令形を使った言い方であり、もう1つはyouを主語にした、助動詞must, have to, ought toなどを使う言い方です。

29-9-1. 動詞の原形で始まる命令・禁止

Come into the kitchen.(台所に入ってきてください)
Be sure to finish all your homework before you go.(外出する前に必ず宿題を全部済ませるんだよ)
Don’t telephone me.(電話をかけないでくれよ)

※ 命令形の使い方:

命令形は親しい友人や年下の人に対して用いられる。年長者に対しては、依頼・要求の表現を使う方が無難です(→29-6.参照)。

29-9-2. Youを用いて命令・禁止を表わす

You have to finish this work now.(この仕事は今終わらせなければなりません)
You don’t have to pay any attention to what he says.(彼の言うことなど気にする必要はありません)
You must not say such things to old people.(お年寄りにそんあことを言うな)
You ought to follow the rules at all times.(どんな時でも規則に従わなければならない)

29-9-3. 命令表現の強さ

You have to 〜, You must 〜, You ought to 〜の表現で、最も強い命令形はYou must〜で、ought to と have to は must ほど強制的な意味はありません。米国人がよく使うのは、You have to 〜で、強調する場合には、You’ve got to〜の形が使われます

You are to go home today.(今日帰りなさい)
You are not to go out of the house for the time being.(糖分の間外出してはいけないよ)
You are not going to sit up all night watching television.(一晩中起きてテレビを見ていてはいけませんよ)

29-9-4. 命令禁止の軟らかい語調

命令・禁止の語調を軟らかくするため、You are (not) + to 〜 の予定を表わす形や、You are (not) going + to 〜 などの形が使われることがあります。be going toは会話でよく用いられ、家族の間では夫婦・親子などの間でよく使われています。なお、be to〜は多少押し付けがましい感じを与えることがあります。

29-9-5. 表現文型(まとめ9)

1 動詞の原形で始まる命令形

Don’t + 動詞の原形
2 You (don’t) have + to不定詞

You must (not) + 動詞の原形

You ought (not) + to不定詞

You are (not) + to不定詞

You are (not) going + to不定詞

29-10. 許可の表現

29-10-1. can, mayを使った許可の一般的表現

You can swim until five o’clock.(5時まで泳いでもかまいません)
You may take out three books at a time.(1度に3冊まで持ち出していいです)
May I smoke here?(ここでたばこを吸っていいですか)
Can I have [take] a look at it?(それをちょっと見てよろしいでしょうか)

29-10-2. may, canの違い

You may〜には、「あなたに許可を与える」というニュアンスがあり、You can〜より偉そうな言い方です。したがって、会話ではふつうYou can〜の方が多く用いられ、You may〜は年長者が年下の者に許可を与えるといったような場合に限られます。疑問文May I〜?とCan I〜?では、May I〜?の方がやや丁寧な言い方になります。

29-10-3. allow, permitなどを使った表現

You are not allowed to talk in a loud voice in the library.(図書館では大きな声で話してはいけません)
You are permitted to enter the room.(部屋に入ることは許されています)
You have my permission to go.(行ってもかまいません)

29-10-4. 相手の許可を求める丁寧な表現

Do you mind if I smoke?(たばこを吸ってもかまいませんか)
Would you mind if I open(ed) the window?(窓を開けてもかまいませんか)
Would it be all right if I took a picture in here?(ここで写真を撮ってもよろしいでしょうか)
Is it all right if I borrow your dictionary?(辞書を貸していただけますか)

※ これらの表現は、あることに対して相手に「反対の気持ちがあるかどうか」尋ねる表現です。従って、May I 〜? Can I 〜?よりも丁寧な表現です。

29-10-5. 表現文型(まとめ10)

1 You can + 動詞.

You may + 動詞

May [Can] I + 動詞 + ?
2 You are allowed [permitted] to + to不定詞
3 Do [Would] you mind + if節 + ?

Would it be all right + if節(動詞は過去形)+ ?

Is it all right + if節 + ?

次は英会話表現の決まり文句について見てみましょう。

  • 英語学習トップページ
  • 第1章:文の構造
  • 第2章:5文型
  • 第3章:文の種類
  • 第4章:名詞
  • 第5章:冠詞
  • 第6章:代名詞
  • 第7章:形容詞
  • 第8章:副詞
  • 第9章:動詞
  • 第10章:助動詞
  • 第11章:接続詞
  • 第12章:関係詞
  • 第13章:前置詞
  • 第14章:群動詞
  • 第15章:比較構文
  • 第16章:否定構文
  • 第17章:受動態と能動態
  • 第18章:仮定法
  • 第19章:不定詞
  • 第20章:分詞
  • 第21章:動名詞
  • 第22章:話法
  • 第23章:倒置
  • 第24章:強調
  • 第25章:省略
  • 第26章:名詞構文
  • 第27章:無生物主語
  • 第28章:挿入構文
  • 第29章:英語独特の会話表現
  • 第30章:英会話の決まり文句
  • 第31章:会話表現の特徴
  • 第32章:会話表現の発音
  • 第33章:覚えるべき会話表現
  • 第34章:誤解しやすい会話
  • 第35章:韻を踏んでいる歌詞
  • 第36章:お決まりのフレーズ
  • 第37章:教科書と日常の英語
  • 第38章:Beatlesの頻出単語
  • 第39章:英語の咄嗟の一言
  • 第40章:話しかけるフレーズ
  • ビートルズの曲名に基づく索引(a,b,c,…)
  • 英国オリジナルアルバムの発表順に基づく索引
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