第20章 分詞(現在分詞、過去分詞)

英語の構文と特徴

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第20章 分詞(現在分詞、過去分詞)

分詞も不定詞と同じく準動詞の1つです。分詞は動詞の性質を持ちながら、文中で主として形容詞の働きをします。分詞には「現在分詞」と「過去分詞」の2つがありますが、すでに「be+現在分詞」(進行形),「have+過去分詞」(完了形), 「be+過去分詞」(受動態)の形で、それらの重要な働きを学びました。ここでは、その他の働きについて学び、さらに分詞構文のあらましについて見てみましょう。

ビートルズなどの洋楽歌詞に特に興味がない方は、下記の引用部分を飛び越えて文法のセクションへ飛んでください。↓

ビートルズの歌詞に出て来るhelp+原形不定詞

Help Help me get my feet back on the ground(もう一度きちんとした生活をする手助けをしてくれ)

ビートルズの歌詞に出て来る知覚動詞+過去分詞

The Word I hear it said(耳に入ってくる)

ビートルズの歌詞に出て来るwatch+原形

What Goes On watch me die(僕が死ぬのを見る)

ビートルズの歌詞に出て来る知覚動詞+現在分詞

The Fool On The Hill But the fool on the hill sees the sun going down(でも丘の上の愚か者は太陽が沈んで行くのを見ている)

ビートルズの歌詞に出て来るhave+過去分詞

Savoy Truffle You’ll have to have them all pulled out(君はそれらすべてを引いてもらわなければならない)

ビートルズの歌詞に出て来るbe+gone

I Call Your Name Since you’ve been gone(君が行ってしまってから)
You Won’t See Me since you’ve been gone(君が消えてしまってから)

ビートルズの歌詞に出て来る分詞構文

A Day In The Life But I just had to look, having read the book(でも見ずにはいられなかった。本を読んだものだからね)

20-1. 分詞の基本的な用法

20-1-1. 現在分詞と過去分詞

分詞は現在分詞(-ing形)と過去分詞(規則動詞の-ed形または不規則動詞の過去分詞)があります。
分詞も動詞の性格を持っているので、意味上の主語・目的語・補語・修飾語(句)をとることがあり、また、受け身や完了形にもなります。

※ 現在分詞と過去分詞の「現在」「過去」という用語は、時制の現在?
・過去とは全く関係がないことに注意。

20-1-2. 分詞の用法

分詞には限定用法と叙述用法とがあります。

20-1-2-1. 限定用法(名詞を修飾)

1 自動詞の現在分詞は「〜している」の意味

a sleeping boy(眠っている少年)

a boy sleeping in the shade(日蔭で眠っている少年)
2 他動詞の現在分詞は「〜させる、〜している」の意味

an exciting story(わくわくさせる話→とても面白い話)

a boy playing the guitar(ギターを弾いている少年)
3 他動詞の過去分詞は「〜された」と受動的な意味

a hand-written letter(手書きの手紙)

a boy scolded by the teacher(先生に叱られた少年)
4 自動詞の過去分詞は「〜した」(状態)の意味

a fallen tree(倒れている木→倒木)

a faded flower(しおれた花)

※ 分詞は1語の時は名詞の前から修飾しますが、句になっている時は必ず名詞の後に来ることに注意しましょう。

20-1-2-2. 叙述用法

1 主格補語として(SVC)

The sky became threatening.(空模様があやしくなった)<現在分詞>

He got beaten .(彼は打ちのめされた)<過去分詞>
2 目的格補語として(SVOC)

He found her sleeping in the cot.(彼は彼女が簡易ベッドで眠っているのを知った)<現在分詞>

He found her defeated in the argument.(彼は彼女が議論で負かされたのを知った)<過去分詞>

シカゴで開催され[る、ている、た]会議は?

a conference to be held in Chicago<不定詞を用いる>

(シカゴで(これから)開催される会議)
a conference being held in Chicago<現在分詞の受け身>

(シカゴで(目下)開催されている会議)
a conference held in Chicago<過去分詞>
(シカゴで(すでに)開催された会議)

※ 一般に過去分詞はすでに終わっている感じ、現在分詞は目下進行中の感じ、不定詞はこれから先の感じとなります。

20-2. 分詞の叙述用法

SVC文型およびSVOC文型のCに分詞が使われる場合を、動詞との関連で詳しく見てみよう。

20-2-1. 自動詞の補語として(SVC)

A bull came hurtling toward us.(牛が1頭突進してきた)
He lay tied up.(彼は縛られて横たわっていた)

20-2-2. 知覚動詞・使役動詞とともに(SVOC)

I saw him coming upstairs.(彼が階上へ上ってくるのを見かけた)
He heard his name called.(名を呼ばれたのが聞こえた)
I had my house built.(家を建てさせた)

※ OがCに対して意味上の主語の関係にあることに注意(↓下表)。

知覚動詞のあとの現在分詞は上の例のように「動作の一部」を見る(聞く)感じ。これに対して原形不定詞は「動作の最初から最後まで」を見る(聞く)感じを表す。
I saw him come upstairs.(彼が階上へ上ってくるのを見かけた)
使役動詞のあとに過去分詞がくる時は、Oに物がくることが多く、原形不定詞がくる時はOに人が来ることが多い。
I had my watch stolen. (時計が盗まれた)
I had him build my house.(彼に家を建てさせた)
しかし、これは一応の目安で、正確にはOとCが能動(OがCする)か受動(OがCされる)かで決まる。cf. father had us taught music.(父は私達に音楽を習わせた)
haveがgetになると、原形ではなく、to不定詞を用いることに注意。アメリカに多い語法といわれている。
I got him to build my house.(彼に私の家を建てさせた)

I had my house paintedは使役か受け身か?

「O+過去分詞」の表す意味が主語(I)にとって「利益」となれば「使役(〜させる、〜してもらう)」となり、「被害」となれば「受け身(〜される)」となる。上の文は使役と考えられる。「使役」ではhave, 「受け身」では過去分詞をそれぞれ強く発音する。

20-2-3. have, set, wantなど(ある状態を)始動させる動詞とともに(SVOC)

You’ll have six days’ pay coming to you.(1週間分の給料はもらえるからね)

※ have〜+〜ingのhaveは使役ではない。
That remark set them laughing.(その言葉が彼らを笑わせた)
Do you want this box opened?.(この箱を開けてもらいたいですか)

20-2-4. keep, leaveなど(ある状態に)しておく動詞とともに(SVOC)

Keep the machine going.(機械を動かしておけ)
We’d better leave it unsaid.(それは言わないでおいた方がいい)

分詞の慣用的用法

分詞には次のような用法がある。いずれも現代の英語に頻出の型なので、文型にはとらわれずに、このまま慣用表現として覚えておきましょう。

father often goes shopping.(父はよく買い物に行きます)<go+〜ing>
She is out in the garden sun-bathing.(彼女は庭に出て日光浴をしている)<be+場所+〜ing>
Teachers are busy marking papers.(教師達は採点で忙しい)<be+busy+〜ing>
He spent all day reading the book.(彼は1日中読書して過ごした)<spend+O+〜ing>

20-3. 分詞構文

20-3-1. 分詞構文とは

同時または引き続いて起こる2つの動作(または状態)を、接続詞を使わないでその一方を分詞で表すことができます。これが分詞構文です。分詞構文は一部を除き文語体です。

分詞構文の作り方

接続詞を
用いた文
接続詞+S1+V1〜, S2+V2〜.
分詞構文 V1の現在分詞(ing型), S2+V2〜.

手順:1. 接続詞をとります。
2. S1をとります。
3. V1を分詞形にします。
※ S2は分詞の「意味上の主語」になります。

接続詞を
用いた文
When he saw a policeman, he ran away.(警察官を見ると、彼は逃げた)
分詞構文 Seeing a policeman, he ran away.(警察官を見ると、彼は逃げた)
接続詞を
用いた文
As he was wounded in the leg, he could hardly walk.(足に傷を負ったので、彼はほとんど歩くことができなかった)
分詞構文 (Being) wounded in the leg, he could hardly walk.(足に傷を負ったので、彼はほとんど歩くことができなかった)
接続詞を
用いた文
After he had locked the door, he left his house.(ドアに鍵をかけたあと、彼は家を出た)
分詞構文 Having locked the door, he left his house.(ドアに鍵をかけたあと、彼は家を出た)
接続詞を
用いた文
As I did not know what to say, I remained silent.(何を言うべきかわからなかったので、私は黙っていた)
分詞構文 Not knowing what to say, I remained silent.(何を言うべきかわからなかったので、私は黙っていた)

注)否定のnot, neverは、常に分詞の前に置きます。完了形「have not+過去分詞」の場合でも、Not having〜になります。

20-3-2. 分詞構文の用法

A. 基本用法(分詞の意味上の主語=主文の主語)

20-3-2-A-1. 時を示すもの「〜すると」「〜しながら」「〜したあと」

Arriving at the airport, he found that the plane had already taken off.= When he arrived at the airport, he found that the plane had already taken off.(空港についたら飛行機は飛び立ってしまっていた)
Walking along the road, I sang a song.= While I was walking along the road, I sang a song.(道路を歩きながら、歌を歌った)
My train started from Osaka at 7, arriving in Tokyo at 10.= My train started from Osaka at 7, and arrived in Tokyo at 10.(列車は大阪を7時に出発し、東京に10時に着いた)

20-3-2-A-2. 理由を示すもの「〜なので」「は〜なので…」

(Being) a kind man, he is liked by all.= As [Because] he is a kind man, he is liked by all.(親切なので、彼はみんなから好かれている)


※ このような場合もふつうBeingが省略される。
Romeo, believing that Juliet was dead, he decided to kill himself.= As Romeo believed that Juliet was dead, he decided to kill himself.(ロメオはジュリエットが死んだものと思い込んで、自殺を決心した)

※ 分詞構文が文中に挿入されている場合、付随的な理由「ところでそれは〜なので」を表すものが多い。

20-3-2-A-3. 付帯状況を示すもの「〜しながら」「〜して」

I read the newspaper carefully, hoping there would be some good news from my country.(私は母国に関するよいニュースがあってほしいと思いつつ、新聞を丹念に読んだ)
She entered, accompanied by her terrier.(彼はテリヤ犬を従えて入ってきた)


※ 付帯状況の分詞構文は、主文の後ろにくる場合が多いですが、文中にくることもあります。この種の文は、ふつう接続詞を使って書き換えられません。

20-3-2-A-4. 条件および譲歩を示すもの「〜すれば」「〜とはいえ」

Turning to the left at the third corner, you will find the station.= If you turn to the left at the third corner, you will find the station.(3番目の角を左折すれば駅があります)
Admitting what you say, I still think I’m right.= Though I admit what you say, I still think I’m right.(君の言うことは認めるにせよ、まだ私の方が正しいと思う)

B. 独立分詞構文(分詞の意味上の主語≠主文の主語)

20-3-2-B-1. 「意味上の主語+分詞」(分詞の意味上の主語が主文の主語と異なる時は、これを前に置く)

Night coming on, the boys went home.= As night came on, the boys went home. (夜になったので、男の子達は家に帰った)

20-3-2-B-2. 慣用的に意味上の主語を省く場合

意味上の主語がwe, theyなど、「漠然と一般の人々」の場合はこれを省きます。慣用句として覚えましょう。

Strictly speaking, this is not good English. (厳密に言うと、これは正しい英語ではない)
Considering his age, he is rather a big child. (年を考えると、彼は大柄な子供だ)
Judging from [by] his appearance, he is ill. (見たところでは彼は病気のようだ)

その他、Generally [Roughly] speaking(一般的には)、Talking of〜(〜の話をすれば)、Coming to〜(〜のことになれば)など。

with構文

意味上の主語がある分詞構文(独立分詞構文)が付帯状況を示す場合、さらにその前にwithを添えた表現になることがあります。

He came back, with his coat dripping. (コートから雫をポタポタたらしながら戻ってきた)
He thought quietly for a while, with his eye closed. (彼は目を閉じたまま、しばらく考えていた)

この分詞の位置に、形容詞・副詞や前置詞(前置詞+名詞)などがくることもある。これらを一括してwith構文と呼ぶことがあります。

with+名詞(意味上の主語+分詞(など)

この構文は現代英語で非常に多く用いられます。

Don’t speak with your mouth full.<形容詞>
(ほおばったまましゃべるな)
He came out, with a big book under his arm.<前置詞句>
(小脇に大きな本を抱えて出て来た)

さらに、このwithが省略された簡潔な表現もあります。

He sat still, pipe in (his) mouth.<前置詞句>
(パイプを加えてじっと座っていた)

次は動名詞について見てみましょう。

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