第24章 英文における強調

英語の構文と特徴

第24章 英文における強調

強調は「倒置」でも表すことができますが、倒置以外にも第24章で示すような強調のしかたがあります。

ビートルズなどの洋楽歌詞に特に興味がない方は、下記の引用部分を飛び越えて文法のセクションへ飛んでください。↓

ビートルズの歌詞に出て来るon earth

A Hard Day’s Night So why on earth should I moan(何の不満があろうか)
Girl And she promises the earth to me and I believe her(そして彼女は僕に心から約束し僕は彼女を信じる)
I’ll cry Instead I’ve got every reason on earth to be mad(気が狂ってもおかしくない理由がある)

ビートルズの歌詞に出て来る強調のdo(第3章も参照

Love Me Do Love me do(愛しておくれ)(= Do love me.)→ 倒置
P.S. I Love You And till the day I do love(その日まで僕は君を本当に愛している)
Help And I do appreciate you being round(そばにいてくれるだけで感謝するよ)

ビートルズの歌詞に出て来る強調のat all

Any Time At All Any time at all(いつでもいいよ)
Dr. Robert any time at all(いつでもいいよ)
Nowhere Man can you see me at all?(僕が見えているかい)
All I’ve Got To Do Whenever you want me at all(君が僕を必要とする時いつでも)

ビートルズの歌詞に出て来る反語的な箇所

Long Long Long How could I ever have lost you(どうして君を失うことなどできたろう)
Long Long Long How can I ever misplace you(どうして君を無下にできるだろう)

強調する語をandで繋いで繰り返すと、「どんどん〜する」の感じになります。重ねられた語は強く発音します。

24-1. 強調したい語を繰り返す(A and B)

He shouted and shouted.(彼は叫びに叫んだ)<動詞>
The noise grew louder and louder.(物音はどんどん大きくなった)<形容詞>
She talked on and on.(彼女はしゃべりまくった)<副詞>

24-2. いろいろな強調語を添える

24-2-1. doを添えて動詞を強調

動詞を強調するために、助動詞doを動詞の前に置く。このdoは強く発音する。

I do hope you will come again.(ぜひまたおいでください)
He did see Mika enter the theater.(美香がその劇場に入るところを事実見たのです)
Do be quiet, will you?(おい、静かにしろったら)
do+beは上のように命令文の強調以外には用いない。

ビートルズの「Love Me Do」の中のdoも強調のdoです。

24-2-2. ever, on earth, in the worldなどを添えて疑問詞を強調

「一体全体…」などの意味になり、強く発音される。

What ever do you mean by that?(そのことで一体あなたは何を言いたいのです?)

1語のWhateverになることもある。
Where on earth have you been all this while?(一体全体今までどこに行っていたのだ)
What in the world have you done to him?(君は一体彼に何をしでかしたのか)

24-2-3. at all, in the world, in the leastなどを添えて「否定」を強調

I didn’t know it at all.(私はそのことを全然知らなかった)
Nobody in the world wants another war to break out.(また戦争が起こってほしいと思う人など誰一人いやしない)
I’m not in the least afraid of him.(彼なんか全然怖くない)
I want nothing whatever now.(今は何もいらないよ)

24-2-4. by far, a world [sea, mountain] of などを添え、程度、数量を強調

(by) far(はるかにずっと)は比較級・最上級の前に置く。a world [sea, mountain] of (大量の)は名詞の前に置く。

This hat is far better than that.(この帽子はあの帽子よりずっといい)
We are living in a world of signs and symbols.(私達は記号や印のひしめく中に生きている)

24-2-5. very, 〜selfを添えて名詞を強調

This is the very music I wanted to listen to.(これこそまさに私が聴きたかった音楽だ)
The president himself answered the letter.(大統領自ら返事をくれた)

以上のように、語(句)を添えて強調する場合に、その語(句)を強く発音することに注意しましょう。上のように語(句)を添えなくても、文中のある語を強く発音するだけでもその語を強調できます。
Did you go with Jane?—No, I went with Mary.(ジェーンと一緒に行ったの?—(Maryを強く発音した場合)いいえ、私と一緒に行ったのはメアリーなんです)

強調のveryか、ふつうのveryか

He is the very man I want to have.(彼こそまさに私の求める人だ)<強調>
He is a very intelligent man.(彼はとても優秀な人だ)<ふつう>

この区別は文脈によらなければならない場合もありますが、一般的には次の形の違いで見分けられます。

the very +名詞→ 強調のvery
a [the] very +(副詞)形容詞+(名詞)→ 普通のvery

24-3. It is A that… 「…なのはAだ」<強調構文>

強調するのをAの位置において強調します。

Typhoons are likely to hit Kyushu in August.
It is typhoons that [which] are likely to hit Kyushu in August.(8月に九州を襲いやすいのは台風だ)
It is Kyushu that [which] typhoons are likely to hit in August.(8月に台風が襲いやすいのは九州だ)
It is in August that [which] typhoons are likely to hit Kyushu.(台風が九州を襲いやすいのは8月だ)

時制が過去の場合はIt was 〜 thatとなります。It was he who broke the window yesterday.(きのう窓を壊したのは彼だった)<強調構文>

It is 〜 which [who] …など

1 この構文のthatがwhichになることがある。また、強調されるものが「人」の時はwhoにもなる。It is I who am to blame.(責められるべきは私です)
2 否定を含む強調構文
It is [was] not until [till] 〜 that …「〜してはじめて…する」
It wasn’t until I met him that I knew he was such a kind man.(会ってみて初めて、彼がこんなに親切な人だと分かったのだ)
→I did not know he was such a kind man until I met him.

強調構文?仮主語の構文?

It is typhoons that are likely to hit Kyushu in August.<強調>
It is a pity that he failed in the attempt.<仮主語>
It is 〜 that をはずして文が成り立てば強調構文、文が成り立たなければ仮主語の構文である。

次は省略について見てみましょう。

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