Contents
- 第18章 仮定法(仮定法過去、仮定法過去完了、仮定法現在)
- ビートルズの歌詞に出て来る仮定法過去
- ビートルズの楽曲の中に見られるifの省略された仮定法の歌詞
- ビートルズの歌詞の中に as if や as thoughが使われている箇所
- ビートルズの歌詞に出て来る仮定法過去完了
- 18-1. 仮定法の基本
- 18-1-1. 仮定法とは
- 18-1-2. 仮定法の特徴
- 18-2. 仮定法の用法
- 18-2-1. 単なる想定
- 18-2-2. 事実と反対の仮定
- 仮定法過去完了と後悔、恨み
- 18-2-3. 実現不可能な願望
- 18-2-4. 可能性のきわめて低いことの仮定
- 18-2-5. 時制の一致は適用されない
- 18-2-6. 仮定法現在
- 18-3. いろいろな仮定法の表現
- 18-3-1. If only 「〜さえするなら」
- 18-3-2. If it were not for〜 と If it had not been for〜「〜がなければ、〜がなかったら」
- 18-3-3. as if [as though]+仮定法「(まるで〜である(あった)かのように)」
- as if 以下の一部の省略と口語形
- 18-3-4. It is time+仮定法過去「もう〜していい頃だ」
- 18-3-5. otherwise「もしそうでなければ、さもなければ」
- 18-3-6. even if [even though]「たとえ〜するにしても」
- 18-3-7. if の代用語(imagine, supposeなど)
- 18-4. 注意すべき仮定法
- 18-4-1. Ifの省略
- ビートルズの楽曲の中に見られるifの省略された仮定法の歌詞
- 18-4-2. if節のない仮定法
- 18-4-3. ifの内容が文中に示されていない場合
- 18-4-4. ていねい表現とひかえめ表現
- 18-4-5. その他の慣用的表現
- 18-4-6. He has betterといえるか
- 18-4-7. 仮定法過去と過去完了の組み合わせ
第18章 仮定法(仮定法過去、仮定法過去完了、仮定法現在)
単なる想定、事実の反対、実現不可能な願望などを表現する場合、英語では仮定法を使います。第18章では、仮定法の形の特色、仮定法の表わす意味と用法、重要構文などを見ていきましょう。
ビートルズの曲にはタイトルを始めとして仮定法過去がたくさん出てきます。例えばIf I Fellとか、If I Needed Someoneとかです。また、数はかなり少ないですが、仮定法過去完了も出て来ます。I’ve Just Seen A Faceの歌詞の中にあります。これらを理解するために、ここでは仮定法について学びます。私の印象ではビートルズの歌詞には関係代名詞と仮定法過去がたくさん出て来ます。
ビートルズなどの洋楽歌詞に特に興味がない方は、下記の引用部分を飛び越えて文法のセクションへ飛んでください。↓
I Saw Her Standing There | I could see that before too long I’d fall in love with her(まもなくこの娘と恋に落ちるだろうとわかったよ) |
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Yes It Is | If I could forget her, I could be happy with you by my side(彼女を忘れることさえできれば、僕の側にいる君と幸せに過ごせるだろう) |
I’ll Cry Instead | If I could see you now(今君に会えたら) |
If I Fell | If I fell in love with you, would you promise to be true(僕が君と恋に落ちたら、忠実であると約束してくれるかい) ‘Cause I couldn’t stand the pain(僕はその痛みに耐えられそうにないから) And I would be sad if our new love was in vain(そしてもし僕たちの新しい恋が駄目になったら僕は悲しいんだろうな) |
No Reply | If I were you, I’d realize that I love you more than any other guy(もし僕が君なら、他のどんな奴も僕以上に君を愛せないということを悟っただろう) |
I Don’t Want To Spoil The Party | I would hate my disappointment to show(僕は自分の失望を見せることが嫌だ) |
You Won’t See Me | I wouldn’t mind if I knew what I was missing(本当に恋しいものが何かわかっていれば僕は気にしないよ) |
If I Needed Someone | If I needed someone to love you’re the one that I’d be thinking of(僕がもし愛する人が欲しい時は、考えてる人は君だ) |
I Want To Tell You | I wish I knew you well(君のことをよく知っていたらいいのに) |
With A Little Help From My Friends | What would you think if I sang out of tune(もし僕の歌が調子はずれだったら君はどう思うだろうか) |
Within You Without You | If they only knew(もし彼らが気付きさえすれば) |
When I’m Sixty-Four | Who could ask for more?(これ以上何を望めようか)反語的 If I’d been out till quarter to three, would you lock the door?(夜中の2時45分まで家に帰らなかったら鍵を閉められてしまうのかな) |
Honey Pie | And if she could only hear me, this is what I’d say(もし彼女に耳を貸してもらえるならば、僕が言うだろうことはこれだ) |
I’ve Just Seen A Face |
Had it been another day, I might have looked the other way and I’d have never been aware(これが別の日だったら僕は顔をそむけていて彼女に気づかなかったかもしれない) |
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If I Needed Someone |
Had you come some other day then it might not have been like this(別の日に出会っていたらこういうふうにはならなかったかもしれない) |
Girl | She acts as if it’s understood(彼女はあたかもそんなのわかりきったことよみたいに振る舞う) |
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Yesterday | Now it looks as though they’re here to stay(今は僕のもとにそれら(苦悩)が居座ろうとしている) |
Wait | I feel as though you ought to know(君は知っておくべきだという感じがする)(feel as though〜:〜の思いがする) |
I’ve Just Seen A Face | Had it been another day, I might have looked the other way(これが別の日だったら僕は違う方を見ていたかもしれない) |
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18-1. 仮定法の基本
18-1-1. 仮定法とは
1 | If you touch me, I’ll scream. (もし私に触ったら、大声を出すわよ) |
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2 | If the songster touched me, I would jump for joy.(もしその歌手が私に触ったら、私は小躍りして喜ぶでしょう) |
aは単なる条件分である。bは「(自分の好きなスターが)もし私に触ったら・・・」と想定している実現の可能性が低い仮定法の文です。aとbでは使われている時制に違いがあることがわかります。
18-1-2. 仮定法の特徴
仮定法の基本的な形は、仮定法過去と仮定法過去完了の2つです。
仮定法過去 | If+主語+過去形〜, 主語+(should, would, could, mightのどれか)+動詞の原形 |
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If I had 10,000 yen, I would buy it.(もし私が10,000円持っていれば、それを買うでしょう) | |
If I were younger, I could play football with you.(もし私がもっと若ければ、あなたたちとフットボールができるのだが) 仮定法過去の条件節ではbe動詞はwereを用いる。くだけた英語ではIf I was younger, ……のようにwasを用いることも少なくない。 |
仮定法過去完了 | If+主語+過去完了〜, 主語+(should, would, could, mightのどれか)+have+動詞の過去分詞 |
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If I had had 10,000 yen, I would have bought it.(もし私が(その時)10,000円持っていたら、それを買えたでしょう) | |
If I had been younger, I could have played football with you.(もし私が(その当時)もっと若かったら、あなたたちとフットボールができたのだが……) |
18-2. 仮定法の用法
18-2-1. 単なる想定
実際にことがらがそうなるかどうかには無関係な想定を述べる用法です。つまり、現在または未来の想定は仮定法過去で表すことになります。
現在または未来の想定→仮定法過去 |
What would you do if you saw a ghost? (もし幽霊を見たらどうしますか) |
If you ran all the way, you could get there in a half hour. (ずっと走り続けるなら、30分で到着できるんだが) |
18-2-2. 事実と反対の仮定
現在または過去の事実と反対の仮定を表す用法です
現在の事実と反対の仮定→仮定法過去 |
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If you knew his address, I would tell it to you. (もしあの人の住所を知っていれば、あなたに教えてあげるのだけど)= As I don’t know it, I can’t tell you. (知らないので、教えられない) |
過去の事実と反対の仮定→仮定法過去完了 |
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If I had known his address, I would have told it to you. (もしあの人の住所を知っていたら、あなたに教えてあげたのだけど)= As I didn’t know it, I couldn’t tell you. (知らなかったので、教えられなかった) |
仮定法過去完了と後悔、恨み
過去の事実に反する仮定を表す仮定法過去完了は、うらみごとや後悔の念を表すことが多いです。
If I had studied harder then, I would have passed the examination. (もしあの時もっと勉強していたら、試験に受かったろうに) |
18-2-3. 実現不可能な願望
「〜すればよいのに」、「〜であったならよいのに」のように、実現はしそうにないことを願望として述べる用法である。
実現しそうにない現在の願望 → I wish + 仮定法過去 |
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I wish I had enough land. (土地が十分あればなあ)= I’m sorry I don’t have enough land.<現在のこと> |
実現しなかった現在の願望→I wish + 仮定法過去完了 |
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I wish I had learned German. (独語を学んでおけばよかった)= I’m sorry I didn’t learn German.<過去のこと> |
18-2-4. 可能性のきわめて低いことの仮定
If + 主語 + should …, 主語 + (should [shall] または would [will] または could [can] または might [may]) + 原形 |
If + 主語 + were to …, 主語 + (should または would または could または might) + 原形 |
実現性が皆無か、きわめてわずかであることを仮定するとき、If 〜 should や If 〜 were to という形を使うことがあります。
If 〜 should の場合、主節の助動詞は現在形であることが多いですが、過去形になることもあります。
If 〜 were to の場合、絶対に実現しないと思われることや、議論のための想定をする時などに使うことが多いです。
If you should annoy the cat, he’ll scratch you.(まさかとは思うけど、もしその猫を苛めたりすればひっかかれますよ) |
If you were to meet her, what would you say to her?(もし万が一彼女に会うようなことになったら、何と言ってやりますか) |
If Onono Komachi were to be alive today, could she surely win the World Beauty Contest?(もし小野小町が今日生きていたら、ミスワールドコンテストで優勝するだろうか) |
18-2-5. 時制の一致は適用されない
仮定法過去、仮定法過去完了には時制の一致は適用されないことを確認しておきましょう。「兄が生きていればなあと思った」は仮定法過去完了でしょうか。
a | I wish my brother were alive.(今生きていればよいなあと今思う) |
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b | I wished my brother were alive.(今生きていればよいなあと過去のある時思った) |
c | I wish my brother had been alive.(兄があの時生きていてくれたらなあと思う) | d | I wished my brother had been alive.(兄があの時生きていてくれたらなあと思った) |
上のa, bから、「兄が生きていればなあと思った」に対応する英文はbです。a, bはいずれも仮定法過去です。
cとdの場合、had beenの示す「時」はwishの示す「時」よりも過去の「時」です。従って、仮定法過去完了です。このように、仮定法過去、仮定法過去完了には時制の一致は適用されません。
ビートルズの歌詞の中に従属節が現在形(条件)で主節が過去形(仮定法)の箇所を見つけました。従属節が条件で主節が仮定法と見ていいのでしょうか。
When I’m Sixty-Four | And if you say the word, I could stay with you. |
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18-2-6. 仮定法現在
仮定法には仮定法過去、仮定法過去完了のほかに仮定法現在があります。仮定法現在には原形の動詞を用います。この用法は現代英語ではほとんど独立して使われず、主として「提言」、「主張」、「要求」、「命令」などの動詞に続くthat節の中で用いられます。
a | I propose (that) we elect the chairman first.(まず議長を選出するよう提案します) |
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b | The teacher recommended that everyone of us buy that dictionary.(先生は各人にその辞書を買うように勧めた) |
上記の用法はアメリカ英語に多く、イギリス英語では〜that we should elect …, 〜that everyone should buy … とshouldが入り、仮定法でなくなります。
18-3. いろいろな仮定法の表現
18-3-1. If only 「〜さえするなら」
1 | He would be a perfect gentleman if only he could stop drinking. (酒さえやめれば、彼はパーフェクトな紳士なんだが) |
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2 | 従属節でなく、独立して使われると願望表現になる。 If only the rain would stop! = I wish the rain would stop. (雨が止みさえすればなあ) |
18-3-2. If it were not for〜 と If it had not been for〜「〜がなければ、〜がなかったら」
1 | If it were not for water, what would happen. (もし水が存在しないとすれば、どういうことになるだろう)<仮定法過去> |
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2 | If it had not been for your help, I might not have succeeded. (もしあなたの助けがなかったとしたら、私は成功できなかっただろう)<仮定法過去完了> |
forの後には名詞しか来ないことに注意する。If it were not for〜 や If it had not been for〜 の代わりに without や but for が文語で使われることがあります。
18-3-3. as if [as though]+仮定法「(まるで〜である(あった)かのように)」
1 | He talks as if [as though] he knew everything.(あの男はあたかも何もかも知っているかのような口ぶりで話す)<仮定法過去> |
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2 | She looks as if [as though] she had seen a ghost.(彼女はまるで幽霊を見たかのような顔つきだった)<仮定法過去完了> |
ビートルズの歌詞の中にas if や as thoughが使われている箇所を見つけました。
Girl | She acts as if it’s understood |
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Yesterday | Now it looks as though they’re here to stay |
Wait | I feel as though you ought to know |
as if 以下の一部の省略と口語形
as if 以下の一部が省略された次のような文もあります。
1 | The boy raised his hand as if to hit the dog.(その子はまるで犬をぶつかのように片手を振り上げた) |
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2 | The woman closed her eyes as if remembering something.(その婦人は何かを思い出しているかのように目を閉じた) 仮定法過去の条件節ではbe動詞はwereを用いる。くだけた英語ではIf I was younger, …のようにwasを用いることも少なくない。 |
口語では、次のようにIt is [looks] に続くas if 以下が仮定法にならないことがあります。
1 | It is [looks] as if [as though] he knows something.(まるであいつが何か知っているようだ) |
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2 | It looks as if [as though] everything is OK.(万事問題はないみたいだ) |
18-3-4. It is time+仮定法過去「もう〜していい頃だ」
It is about [high] time you started earning your own living.(君はもうそろそろ[とっくに]自分で生活費を稼いでいい頃だ)(startedは過去形) |
この表現は仮定法でない次のような表現もあります。
1 | It is time you should start earning your own living. | 2 | It is time for you to start earning your own living. |
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18-3-5. otherwise「もしそうでなければ、さもなければ」
His wife helped him, otherwise he would have failed. = He would have failed, if she had not helped him.(奥さんが手伝ったのだが、手伝わなかったら彼は失敗していただろう) |
18-3-6. even if [even though]「たとえ〜するにしても」
Even if [Even though] it fell, it would not break. (たとえ倒れても壊れないでしょう) |
「もし〜なら」ではなく、「たとえ〜するにしても」の時は even if [even though] を使います。evenが省略されてifだけの時もあるから注意を要します。仮定法過去完了にも用います。
ビートルズの歌詞の中にeven thoughが使われている箇所を見つけました。
She Said She Said | Even though you know what you know |
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18-3-7. if の代用語(imagine, supposeなど)
1 | Imagine you were to find yourself on a deserted island. (気がついたら無人島にいるという事態を想像してごらん) |
2 | Suppose [Supposing] no one had been there. (その場に誰もいなかったものとしてみよ) |
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18-4. 注意すべき仮定法
18-4-1. Ifの省略
ifを省略して主語(S)と動詞(V)を逆転させる場合がある。文頭に過去形がくるので、仮定法であることがわかります。
1 | Had I much money, I would go abroad. = If I had much money, I would go abroad. (お金がたくさんあれば海外へ行くのに) |
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2 | Had I known that beforehand, I would not have made a mistake.= If I had known that beforehand, I would not have made a mistake.(あらかじめそれを知っていたら、間違いをせずに済んだものを) |
ビートルズの楽曲の中に見られるifの省略された仮定法の歌詞
I’ve Just Seen A Face |
Had it been another day, I might have looked the other way and I’d have never been aware |
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If I Needed Someone |
Had you come some other day then it might not have been like this |
18-4-2. if節のない仮定法
if節の内容が文中の語句に含まれている場合があります。
1 | To hear him talk, you would take him for an American. = If you heard him talk, you would take him for an American.<仮定法過去>(不定詞が条件を含む)(話すのを聞けば、あの人をアメリカ人と思うことだろう) |
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2 | A timely operation would have saved him. = If he had had a timely operation, it would have …<仮定法過去完了>(主語が条件を含む)(手術が間に合っていたら彼は助かったであろう) |
3 | Without [But for] printings, education could not be systematically carried out. = If it were not for [we had no] printings, education could not be systematically carried out. <仮定法過去>(印刷物がなければ、教育は組織的には行えないだろう) ※ But forは文語的な言い方 |
18-4-3. ifの内容が文中に示されていない場合
1 | I would hate to live in such a small room. = I would hate to live in such a small room ((even) if I had to live 〜). (もし住まわなければならないにしても、こんな小さな部屋では住むのはいやだ) |
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2 | The accident could not have been prevented. = The accident could not have been prevented, (even) if we had tried to prevent it. (防止しようとしてみたところで、その事故は防ぎようがなかっただろう) |
条件を示す語句がなくても、前後の文脈や、特に文中の動詞の形(助動詞の過去形+原形または完了形)によって、仮定法であることがわかります。日常英語にも多く見られます。この用法の慣用化したものがあとに出て来る「丁寧・控え目」表現です。
18-4-4. ていねい表現とひかえめ表現
仮定法は「もし差し支えがなければ」という感じの丁寧な表現や控え目な表現に利用されます。この場合、would, should, mightなどの助動詞の過去形を用いた仮定法を使います。
1 | 欲求・希望を述べる I’d [I would] like to have ice-coffee.(アイスコーヒーをいただきたい) We’d like you to go there.(あなたにそこへ行ってもらいたい) |
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2 | 欲求・希望を尋ねる Would you like a cup of tea?(お茶をお飲みになりますか) How would you like your eggs?(卵はどのようにして召し上がりますか) |
3 | 依頼・要求 Would [Could] you tell me the way too the lake? (湖へ行く道を教えていただけませんでしょうか) Would you mind opening the window?(あなたは窓を開けることを気にしますか→窓を開けていただけますか) |
4 | 控え目に物事を言う She is over 30, I should think.(彼女は30歳過ぎと思うけれど) It would be safe to say that〜 (〜と言ってもまあ差し支えないでしょう) |
18-4-5. その他の慣用的表現
1 | You’d [You had] better take a rest. (休息なさった方が良い) |
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2 | You might as well start now. (もう出発した方がよろしいでしょう) |
3 | You might at least have told me the truth.(せめて本当のことぐらい話してくださってもよかったでしょうに) |
4 | I would rather go than stay.(私はあとに残るくらいなら行きたい) |
5 | He is, as it were, a grown-up baby.(あの人はいわば成人の赤ん坊だ) |
had better は強い忠告の感じを与えるので、might as wellを使った方がより丁寧な感じが出ます。「might at least+過去分詞」は「恨み言」を表す言い方になります。would rather〜の表現ではthan以下が省略されることがあります。would rather〜の否定は「would rather not+原形」となります。as it wereは慣用句です。
ビートルズの歌詞の中にhad betterが使われている箇所を見つけました。2つ目の文はhadが省略されているのでしょうか。あるいはYou’dが聞き取れていないだけでしょうか。
I’ll Cry Instead | And when I do you’d better hide all the girls |
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Revolution | You better free your mind instead |
Run For Your Life | You better run for your life if you can ※ ここでは、’d betterがbetterのみになっている。 |
ビートルズの歌詞の中にwould rather (= ‘d rather) が使われている箇所があります。
Run For Your Life | And I’d rather see you dead |
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ビートルズの歌詞の中にmight as wellが使われている箇所を見つけました。
Rain | They might as well be dead |
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ビートルズの歌詞の中にwould ratherが使われている箇所を見つけました。
I’m Happy Just To Dance With You | There is really nothing else I’d rather do In this world there’s nothing I would rather do |
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18-4-6. He has betterといえるか
仮定法はいずれも「時制」の形が一定しています。したがってhad betterはこの形だけとり、He has betterとか、You have had betterとかの形はありません。なお、had betterの打ち消しは「had better not+原形動詞」です。had not better〜などとしないように注意します。You had better〜は強い忠告の感じを与えますが、I [We] had betterは差し支えありません。
I’d better do my homework now. (そろそろ宿題をしておく方がいいな) |
18-4-7. 仮定法過去と過去完了の組み合わせ
If I had followed all the good advice that has been given to me since my birth, I should now be a better man.(もし生まれてこのかた受けて来た忠告をすべて聞いていたら、今頃はもっと真っ当な人間になっているだろう)< 仮定法過去完了と 仮定法過去> 「過去に聞いていたら」〜「今立派な人間なのだが」 |
次は不定詞について見てみましょう。
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